効率の良い矯正
矯正治療は時間がかかると思っていませんか?
当院では患者さまの状況に合わせて「コルチコトミー」「インプラントアンカー」「マルチループアーチワイヤー」という3つの手法を使い分け、効率的な矯正治療を実現します。
- 時間がかかるから矯正はできない
- 仕事が忙しくて矯正をしている暇がない
- 毎日家事に追われて矯正をしている余裕がない
こんな悩みをお持ちではありませんか?
できるだけ短期間で矯正治療を終わらせたい。誰もが願うことです。成人の場合、抜歯矯正は約2~3年、非抜歯矯正で約1年半かかるといわれています。
そんな矯正治療を少しでも楽に、気軽に受けていただけるように、当院では効率の良い矯正治療を行っています。もちろん部分矯正にも使えます。
コルチコトミー
コルチコトミーとは、歯槽骨皮質切除術と呼ばれる外科手術です。歯槽骨は、内部の骨質の軟らかい海綿骨を骨質の硬い皮質骨で被覆する構造になっています。この歯槽骨の皮質骨を部分切除し、海綿骨に切削溝を形成する処置がコルチコトミーです。これにより歯ぐきの骨の代謝を促進して従来よりも早く歯を動かすことが可能になります。
外科手術になりますが、入院する必要はありません。手術後2週間くらいは腫れが出ますが、痛みはほとんどありません。
また、上顎の骨の逢合部を拡げることで、歯の並ぶ骨のボリュームを作る方法もあります。小児矯正で上顎の成長を促す方法を成人に行う治療で、逢合部へのコルチコトミーを行います。上下の顎のバランスを整えることもできるため、治療後の噛み合わせの安定が良くなるケースや、外科矯正が回避できるケースがあります。
インプラントアンカー
歯槽骨に直接、矯正用のインプラントを打ち込み、そこから直接歯に力を加えます。動かしたい歯だけを効率よく動かせるのが最大の利点です。そのため治療期間が3~6ヶ月ほど短縮できます。
手術は5分程度で終わります。親知らずを抜くよりも簡単です。手術後、腫れが出ても熱っぽさはなく、痛みもほとんどありません。
また、従来では抜歯しなくてはならなかった方が、抜歯しなくても治療できるケースが増えるため、結果治療期間の短縮に繋がるケースもあります。矯正用インプラントアンカーにはプレートタイプ、スクリュータイプの2種類があり、歯を動かす方向や骨の条件によって使い分けます。
マルチループアーチワイヤー(MEAW)
Multiloop Edgewise Arch Wire(MEAW)とは、ループを使って歯を自由に動かすワイヤーです。1本1本の歯を一度に自由に動かせるため、スピーディーに治療が進むだけでなく、従来の矯正治療ではできなかった歯を抜かない矯正治療が可能になります。その結果従来の約1/2~1/3の期間で治療を終えることができます。
最近開発されたゴムメタルの使用で、さらにシンプルなワイヤーで結果を出せるようになりました。
また、オーストリア咬合学(シークエンシャル咬合)の概念と組み合わせることで、見た目だけでなく噛み合わせのバランスも整えることができるのが大きな利点です。