小児矯正
小児矯正
「うちの子の歯並び大丈夫？」そう思ったらすぐにご相談ください。
小児矯正は 成長を利用した矯正治療です。近年、生活様式の変化により顎の小さなお子さまが増えています。対して歯は大きく育つ傾向にあります。そのため歯並びに問題を抱えるお子さまが増えています。
顎の小さなお子さまは歯並びだけでなく。鼻で呼吸がしづらいといった機能的な問題を抱えやすくなっています。上顎が小さいとその上の鼻腔も小さくなるため鼻が詰まりやすくなるからです。
鼻が詰まりやすくなると、口呼吸に始まり咽頭炎、中耳炎、アレルギー症状の悪化、脳への酸素供給量にまで悪影響が及ぶことがあります。 歯並びだけではなく、全身に関わる問題を解決するために、当医院では急速拡大装置を使って本来成長するべき骨を成長させる治療を行っています。
成長を利用した矯正治療は、顎の成長を後押しし、お子さまにとって適切な骨格バランスを育てる治療です。大人の矯正治療と異なり骨の発育にアプローチするため、顔のバランスを育てる治療ともいえます。整った骨格と歯並びで正常な口の機能を育てられることは子供の矯正治療の大きなメリットです。
急速拡大装置を使った子供の矯正治療のメリット
当院で使用する急速拡大装置を使った治療では、上顎の正中口蓋縫合を広げて成長を促します。一般的な子供の矯正治療のメリットに加えて、次のような効果が期待できます。
上顎口蓋縫合を広げることで、鼻の奥にある鼻腔を広げることができるため、自然に鼻呼吸が促されます。
なぜ鼻呼吸が大切？
鼻呼吸ができるようになると、
- 集中力UP
- 学習能力、運動能力改善
- アレルギー性鼻炎改善
- 中耳炎改善
- 睡眠時無呼吸症候群改善
- 喘息改善
等の呼吸に関わる多くの問題が改善できます。
これらは活性化して温度が上がった脳を冷やす、鼻を通って温まりきれいになった空気を肺に入れるといった鼻呼吸の大事な役割が正常に果たされるからです。
また、口で呼吸をすると上咽頭炎を引き起こしがちですが、鼻呼吸によってそれらの炎症が起きにくくなるとアレルギー症状が出にくくなります。
特に、いびきをかくお子さまは夜間十分な鼻呼吸ができていない恐れがあります。
昼間にたくさんヒートアップした脳を冷やし十分な酸素を脳に運ぶには、夜間の安定した鼻呼吸はとても重要です。成長ホルモンの分泌にも大きく関わるため、鼻呼吸の改善は上記のような集中力、学習能力にまで影響を及ぼすのです。
短期間で効果が得られる急速拡大装置
急速拡大装置を使った治療は、短期間で上顎の形が整うため、スムーズに機能訓練にステップアップできます。
鼻呼吸改善と併せて
- 咀嚼筋群の機能向上
- 表情筋の活性化
- アデノイド様顔貎の改善
が効率よく行われます。
矯正歯科医が勧める簡単歯並びチェック法
受け口
正常では上の歯が全て下の歯に被さるように生えています。一部分でも下の歯が被さるように（外側に）生えていたら要注意です。3～4歳でチェックできます。
●治療時期
最も早期治療スタートが重要なパターンです。3～4歳で治療を始めるお子さまもいます。
出っ歯
横から乳犬歯をよく見てください。噛んだ状態で、上の犬歯は下の犬歯より後ろにあります。前後的に上と下の犬歯が同じくらい、または下が後ろにある場合は今後出っ歯になる可能性が高くなります。上顎と下顎の成長バランスを整える必要があります。
●治療時期
7～8歳までに治療をスタートするお子さまが多いようです。
ガタガタの歯並び
4～6歳の乳歯列は、すきっ歯くらいが正常です。乳歯の時にガタガタな歯並びはかなり窮屈な歯並びです。7～8歳で前から2番目の永久歯が内側や大きく曲がって生えてきたら要注意です。歯の並ぶスペースが足りないため、骨の成長を積極的に後押ししてあげます。
●治療時期
遅くても10歳くらいまでには治療が必要ですが、極端に顎が小さなお子さまは4歳前後から治療が必要な場合があります。
かみ合わせが深い
お子さまのかみ合わせは奥歯でかんだ時舌の前歯が、半分以上見えているのが正常です。これが補填度見えていない、もしくは少ししか見えていない場合、将来過蓋咬合、または歯茎の気になるガミースマイルになる可能性があります。上下の骨のバランスを取った後、マウスピース型の装置を使用しゆったりとしたかみ合わせに育てる必要があります。
●治療時期
7～8歳までに治療をスタートすると、きれいに治る可能性が高くなります。
開口
奥歯かんだ時前歯がかみ合わないかみ合わせです。
●治療時期
遅くても10歳くらいまでには治療が必要ですが、うけくちを伴う場合4～5歳といったなるべく早期の治療が必要になります。
子供の矯正で使用する矯正装置
子供の矯正は、歯列の裏側から装着する矯正装置を約2年間使います。
歯列のバランスが整った後、マウスピースやお口の機能訓練を行いながら永久歯列になるまで予防管理を行います。
側からの装置や取り外し式の装置
急速拡大装置で骨格のバランスを整えた後、裏側からの矯正装置で、永久歯が生える歯列の微調整を行います。
成長の方向をコントロールする必要がある場合やお口周りの機能訓練のために取り外し式の装置を夜寝る時だけ使ってもらいます。
機能的矯正装置（インビザラインファースト）
透明なマウスピースを21時間以上使用してもらう治療方法です。上記のような装置で治療した後さらに必要な場合や、金属アレルギーのお子さまにとてもおすすめです。
